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二本目の蝋燭が灯された。
真摯な囁きが牢の中に満ちる。
「神さま。
わたしは悪い娘です。
お願いがあります。
これまで願いどおりに暮らしておりました。
貧困は耐えられぬほどではありません。
代わりに優しい家族がいました。
過ちも起こりましたが、今はそれを治めることもできました。
すべてあなたのおかげです。あなたが下さった幸いです。
わたしにはもう充分、身に余るほど。
でも、どうか――」
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